• 言の葉

  べこもち

  恰も痛みが貫く瞬間のうめく嗚咽、むせび泣くようなラストに息を呑む。
  冷え冷えと月冴ゆるような夜の樹林に囲まれた雪原と海底は相似る蒼暗い色彩。
  悲しみが深い程、痛みの沈む先も深く色も失い損なった世界。
  汲み尽くせなかった痛みや悔いは深淵の底へ沈殿して堆積していく。悲しみは無力感の中に漂う。
  悲劇はどれだけ経験を積み、相応の予想をしたとしても不充分で、顔や形、色、匂いの無い運命から逃れようもなく、身を守る術もなく（とくに災禍にあっては）苦患の底へ突き落とす。
  それでもAmazarashiの言の葉が心を押しひしぐ程の痛みに寄り添いともに降り積み、後々養分として分解され腐葉土へと変わるようにと願う。
  

• 痛みを許容してくれる歌詞

  yoiti

  心が痛いなと感じるときは絶対自分が悪いと思ってしまい、気持ちを感じないように過ごしていたときがありました。痛みすら忘れて何も変わらない日々が続いて、初めて怖いと思いました。そんなときの私を勇気付けてくれる1曲です。
  

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