• 生者必滅

  べこもち

  「死んで墓石には住まない」淡々とした表現で示す死生観から以前より抱いていた印象を再認識したように思う。実年齢よりも老成した一面を持っていると、いつも歌詞に驚かされる。
  
  確実な死と不確実な生の狭間に今日という日が追われるようにやってくる。そして、いつとは定めがたくとも必ずやってくる日が視界に入るようになってくると、ほとんどの事が無意味にも思える瞬間に襲われることが年々、増えてきたようにも思える。（個人的見解で）
  
  「だとしたら何成し遂げたい」と自分に問えば、今のところ人生と呼びならわすほどの為さざること無しということしか言えない。ただ、自尊心の寿命が先に尽きてしまう前に何一つ学ばなかったとはならなければいいなぁと。
  
  そういえばラングストン・ヒューズの詩にこの曲のイメージと重なるような真理をついた詩句があった。「死んだら自由は要らない、明日のパンでは生きられない」
  なんだかこの世は帰謬に満ち溢れているように見えてくる。
  自分の不幸など珍重に値するものではないと拘泥していた憑き物のような考えが落ちて軽くなっていくような、そんな曲だと。（あくまでも自分にとっては）
  
  
  

• 辛辣で優しくて強い

  miya2910

  やり遂げた髑髏は亡骸だけど自分の為に生きてるから幸せなのかな。
  本心だよ。アイシテルヨ。サヨナラ。
  歌詞全体に優しい音が重なって悲しくなるかと思いきや強く歌いきれって感じで。
  これができるアーティスト悲しみと怒りを同時に前に進む力にできるのは、amazarashiしかいない。
  私は綺麗事が好きすぎて夢想家すぎて。
  この歌には似合わないけどこのうた好きです。
  

• いつか骨になるなら

  Amamoyoi

  アルバムの中で一番好きな推し曲で、最近の曲の中でもダントツで大好きです。
  アコギメインの寂しげなアレンジとゆったりしたメロディーは、どこか『星々の葬列』に通ずるものがありますね。
  付属詩とも相まって、最初は落ち込んでるのかな？って感じましたが、繰り返し聴くと『生きている内にやり遂げたい』という「それでも」を体現した曲でした。『ディザスター』の「没後評価されて喜ぶ　作家なんているもんか」と同じ考えですかね。あとやはり、amazarashiとしてはストレートな「愛してるよ」はびっくりしました笑
  サビの裏声も癖になるし、本当に好きな一曲です。

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