• 観念としての理想、花

  べこもち

  ジュネの言葉に「暗示は観念の転移」という言葉がある。「理想の花」を観念としてなぞらえると体力の及ぶかぎり夢追い人として生きていたかったけれど徒花となりつつある自分の人生を見る。
  
  秋田さんの声の反復するリズムで「花である、花である」と呪文のように谺するようだ。
  それはまるでこんな過たず生きる事の出来なかったわいの人生が徒花であったとしても花であると肯定し言祝ぐしてくれてるようでもある。
  
  これから先、自分の置かれた状況、感情によって聴くたび毎に観念の相貌が変容していくだろうけど。
  そして時を経て心の内奥で涵養されていくのだろうかと…
  
  モームの「自らの誤りのおかげで寛大さを得た」という言葉に今後の理想の花を見ます。
  

• 高鳴る歌

  真美

  眠れないよるに この歌を聴いていると涙が自然と溢れ 止まらないという時期がありました｡ それはきっと気持ちの中に留めていた悲しさや悔しさではなく､ 知らず知らずに欲していた音楽とか言葉に潜む自分なりの前向きになれる希望の光みたいな喜びにふれた瞬間だったからだと思います｡ 日常の変化の中で 気持ちがしぼんでしまう時に理想の花を聴くと､ その時の言葉の力がよみがえる､ 清らかな思いになれる そんな曲です｡

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