逃避行

作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ

地下鉄にへばり付いたガム踏んづけて もう何もかも嫌になった
ああもう全部止めだ ここにしがみ付いてる価値はない
そもそも前から気に食わなかった イライラすんのは割りにあわない
辛酸舐める日々の逆境 夢が重荷になってりゃ世話ねぇ

磨り減ったスニーカーじゃ 雨の日は上手く走れない
磨り減った魂じゃ 辛いとき上手く笑えない

たまらずに人ごみを走った 今思えばあれが始まりだ
押しつぶされた僕の逃避行 上手く行かなけりゃ死んでやるぜ
「死に損なった」って言うより 「生き損なった」ってのが正しい
そんな僕らの長い旅が たった今始まったばかりだ

自由に生きたいと思えば思うほど 向かい風は勢いを増した
結局どこに行ったって 問題はそれなりにあるもんだ
でも それなら なおさら 僕は僕を選ばなきゃいけない
終わりが訪れた時 後悔しない僕に出会いたい

振り切った臆病が 馬脚現せと狙ってる
乗り切った困難は 姿を変えて襲い掛かる

銃弾の雨を掻い潜った これが僕の選んだ戦場
夢や時給や社会体の 奴隷になってる暇はないぜ
「生きながらえた」って言うより 「生かされてる」って方が正しい
そんな僕らの長い旅は 決して孤独なんかじゃなかった

僕等を走らせるなら きっとなんだっていい 
恩義でも逃避でも 世間体でも逆恨みでも
問題は僕らがどこまで行けるかって事 
僕らがいつまで戦い続けるかという事

そもそも前から気に食わなかった きっかけなら何でも良かった
あのへばり付いたガム踏んでやろう そいつのせいにしてやろう
僕の場合は逃げ出したいから なのに今も戦っているよ
それでいいだろ

たまらずに人ごみを走った あの日のスピードで生きたいな
掴み取るその理想の重さ 僕らの悔し涙と等価
死に場所を探す逃避行が その実 生きる場所に変わった
そんな僕らの長い旅の 先はまだまだ遠いみたいだ

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